しろい翼をした堕天使
無垢の楽園にともに堕ちていく
長い居眠りに帰り
明日海峡に湧き出す残光
彼はまだ知らぬ
生まれた瞬間から
「卵」という模型に組み込まれ
「箱」という信念
この世界の「正常」そのものにかこまれて 量産品としてきれいに箱に置き
なかにある私たちの芯
本当の私たちを支えるもの
本来の姿に気づかないままて
いつか何かの役に立つのを待っ
そうてもしないと捨てられ
腐つてゆく
単なる機械のように
言うことを聞き
「正常」というルールに従う人形にも
誇り高く 進む道を信じ
自由に生きる狼にもなれなつかた
ただ死という生を求め
生という死を恐れ
暗闇の間に救いを待っ
哀れな生き物
足を噛み潰し
未知の深淵に逃げるか
このまま泥沼にはまり込む
魂が蝕まれ喰らいつくすか
選択は最初からなっかたのかも
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